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なぜ起こる?尿漏れと軽い失禁の秘密とは?

尿漏れや軽い失禁は加齢とともに増加します。しかし、尿漏れや軽い失禁を自覚症状としてきちんと認識されている方は意外と少なく、全国には約1,000万人の潜在的な患者さんがいると言われています。では、この尿漏れや軽い失禁というのは、より具体的にいうとどのような症状を指すのでしょうか。

まず、失禁というのは、自分の意思とは裏腹に尿が漏れてしまうことを言います。ある程度の年齢になると、「誰でも起こりえるもの」と軽視する方もいらっしゃいますが、きちんとした処置を怠ると、ますます失禁がひどい状態となり、外出するのもおっくうになってしまったり、トイレを常に意識してしまうなど、日常生活にも支障をきたしてしまうので注意が必要です。

では、その尿漏れや軽失禁の具体的な原因を見ていくことにしましょう。大きく分けて3つの原因が考えられます。
まず1つ目が、「骨盤低」の筋肉、そして靭帯のゆるみによるものです。この骨盤低とは骨盤の中で守られ、内臓を支えているもので、下腹部にあります。そして骨盤低は、筋肉と靭帯によってできています。骨盤低の筋肉や靭帯のゆるみは、特に女性の場合、出産や閉経の後に見られ、靭帯を支えとして筋肉が共に動くことができず、尿を止める働きに異常が見られるようになって、漏れてしまうというものです。

次に2つ目が、「神経因性膀胱」という病気によるものです。この神経因性膀胱というのは、膀胱と大脳とを結ぶ神経の一部の異常を指します。膀胱で尿がたくさんになると、人の体では大脳に信号が送られることで尿意を感じ、さらに、大脳から膀胱などに排尿の命令が出されます。このとき、この神経の異常が起こると神経因性膀胱という病気になってしまい、これが尿漏れや軽い失禁を引き起こしているのです。

そして、最後の3つ目が「骨盤臓器脱」によるものです。前述のように「骨盤低」の筋肉や靭帯のゆるみがさらに悪化してしまうと、内蔵が下に落ち、やがて膣から膀胱、子宮などが押し出されてしまうことを骨盤臓器脱と呼びます。この骨盤臓器脱になってしまうと、膀胱が知覚過敏となり、これが原因で尿漏れや軽い軽失禁に結びつくのです。
以上の3つが代表的な尿漏れ・軽い失禁の原因となります。

こうした症状は、リハビリテーションと薬物治療などで治療することはできますが、悪化させないためには普段から予防もしておきたいものです。先に述べたように、骨盤低の筋肉の機能低下が主な原因ですが、日常生活に簡単に取り入れられる「骨盤低筋トレーニング」という軽い運動もあるので、気になる方はぜひ実践してみるとよいでしょう。