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骨盤底筋の緩みが原因で起こる尿トラブルの改善法

尿漏れには大きく、尿意を意識している状態の中で起こってしまうものと、意識していないにも関わらず唐突に漏れてしまうものの、二つのパターンがあります。前者の尿漏れが、発生するまでに強い切迫感を感じるのに対して、後者の尿漏れにはそうした前兆と呼べるものがないので、症状が現れた人は強い違和感を覚えるようになります。どちらも変わらず問題であることには変わりませんが、予測ができず予防もできない分、対処もできない後者の尿漏れはより深い悩みとなりがちです。

現実として尿漏れが起こっているのに、直前までトイレにいきたいという欲求を持てない理由については、それを察知する感覚が鈍感になっていると考えるのが一般的ですが、それだけではありません。尿を貯めておくタンクである膀胱が、もういっぱいだと言っているのに脳がそれを察知しない、その状態も確かに尿漏れを引き起こす重大な要因となりうるものですが、タンクがいっぱいではないのに発生する尿漏れもまた確かに存在するのです。
膀胱にはまだ余裕があるのに、排出しようとする意思に反して尿が漏れる原因は、骨盤底筋の緩みにあると言われます。骨盤底筋は文字通り、下腹部を覆う骨盤の底にあって、骨盤全体を床のように支える筋肉のことです。

お尻の下あたりで働くこの筋肉によって、膀胱やその他の臓器は常に支えられています。骨盤底筋の機能がなければ、膀胱も尿道も重力に逆らえず正しい位置を保つことができません。
しかし何らかの原因で骨盤底筋が緩んでしまうと支えも緩み、膀胱や尿道といった臓器は下に下がってしまい、尿が流れる道筋が常時作られることとなります。上を向いた蛇口よりも、下を向いた蛇口が水滴を落としやすいように、膀胱がいっぱいでなくても、出口が下にあればふとした瞬間に漏れ出てしまうのが尿です。
スポーツをした時や重い荷物を持った時、階段の上り下りをした時にと、おなかに力を入れるタイミングで発生する尿漏れは、骨盤底筋の緩みが元で起きているケースが多いです。おなかに圧力がかかった時、圧力に押された尿を、筋肉がせき止められずに起こる尿漏れです。

骨盤底筋の緩みは加齢の他、肥満や慢性の便秘、出産の経験などでも生じやすくなります。下腹部への負荷が、筋肉を伸ばしやすくするのです。
骨盤底筋を正常な状態に戻すためには、骨盤をほぐし、正しい位置に戻し、太ももやお尻周りの筋肉を鍛えることが有効となります。筋肉がその役割をしっかりと果たすことで、尿は無意識のうちに外には出なくなり、脳によるコントロールを取り戻すでしょう。